そのルールは本当に必要? 何故ルールがあるのか考えたことはあるか

日本社会に残る会社のルールや風潮について

日本の会社には、ローカルルールができていることが少なくない。その中には、悪い風潮や伝統などもあることだろう。そのルールは本当に必要なのかどうか、ひとりひとりが考える必要がある。【参考:こんなのあるある!仕事のローカルルール

例えば、悪い風潮としてあるのが、会社全体で見ない振りをすることである。パワハラ現場を目撃したとしてもスルーしてしまったり、パワハラだと思っても会社に訴える部署がなかったりもするのだ。改善しようという意識が薄いため、見ない振りに繋がる。さらに、パワハラなどに抵触する場面を見た場合のルールが曖昧なことも、悪化させる一因といえるのだ。パワハラを見たら総務へ連絡するなどのわかりやすいルールがあれば、訴える社員も出てくるだろう。しかし、日本の会社には、相談窓口がないこともあるのだ。また、隠蔽体質も悪い風潮といえる。悪いことが起きたときに世間に隠そうとする。公明正大であれば世間からの信頼を失わずにすむ場面でも隠してしまうのだ。隠すことが社内のルールとして確立してしまうのだ。

もう一つは長時間働くことがいいことだという風潮である。長時間勤務が当たり前だった世代が上役になると、部下にも同じような労働環境を与えようとする。しかし、長時間労働がいいとは限らない。効率が悪くなったり、独創的なアイディアがでなくなったりする可能性もあるのだ。また、強制しないで無言の圧力をかけることも、この風潮の悪いところといえる。言葉にすればルールを変えて無くすこともできる。無言の圧力だと、職場の雰囲気を変えない限り圧力は続くことになる。長時間労働が必ずしもいいことではないという認識を、職場の全員が持つことは重要になるだろう。