転職先を決めようとしているときには同じ業界内で探すことがよくある。同じ業界であれば仕事に対する考え方や基本ルールなどもあまり違いがなく、勤めている人たちも似たような目的意識を持っていると期待できるのは確かだろう。だから同じ業界ならばすぐに現場に馴染めるから転職先でも安心できると考える人も多い。しかし、業界内の転職であっても新しい職場になかなか馴染めずに苦労している人も大勢いるので注意が必要だ。ただ企業理念などが異なるだけでなく、ローカルルールも違うのが原因になっていることが多い。
職場が違うとローカルルールにも違いがあるのは容易にイメージできるだろう。業界ごとに独自のルールがあるというケースも少なくはないが、業界ルールだと思っていたものが職場ルールだったというケースもある。その職場ルールが新しい現場でも当然のように通じると思い込んでいたのが原因で同僚との人間関係の構築に失敗してしまうこともないわけではない。今まで通用していたはずの常識が通用しないということも多いので気をつけなければならないのだ。
ずっと同じ職場で働いているとローカルルールなのに業界全体、あるいは社会全体で当然のことと誤解してしまうこともある。その職場でしか通用しない考え方ややり方なのかどうかを理解しておくのが転職するときには重要だ。これから転職活動を始めようと思ったときには、今までの常識が本当に職場外でも通用するのかを考えてみよう。