そのルールは本当に必要? 何故ルールがあるのか考えたことはあるか

業界に入ったらまず覚えたいローカルルール

業界には独自のローカルルールを設けていることが多い。それらを知らずに業界に飛び込んでしまうと、カルチャーショックを受けたり、ダメ出しをされたりする可能性もあるので気を付けた方がいいだろう。ローカルルールの中には、隠語と呼ばれるものが使われることがある。サービス業では、お客さまに知られないように指示を伝えたいときなどに使われることが多い。

例えば、飲食業界では「太郎さん」「花子さん」といった言葉を使うことがある。いくら清潔にしていても、食品を扱う飲食店ではゴキブリなどが発生することは避けられないだろう。もし営業時間内にこうした虫が現れた場合、すみやかに対処する必要がある。ところが、お客様がいる前で「虫が出たから駆除してください」とは言えない。そこで隠語の登場である。ゴキブリなどの害虫は「太郎さん」「花子さん」と言い換えるのだ。ほかにも、スタッフがトイレに行きたい時は「~番に行ってきます」と番号で伝えることも多い。隠語は各店舗によっても異なることがあるので、初めに聞いておくといいだろう。

トイレ繋がりでいえば、金融業界ではトイレに行くときにも上司の許可が必要となることがある。お金という重要なものを扱う職場であるから、トイレ内で不正が行われることを防ぐ目的があるからだと言われている。まるで授業中にトイレに行く生徒のようであるが、信用第一である金融業界ならではのローカルルールともいえる。また金融業界はさまざまな隠語が使われていることも知られている。金融業界に勤務することになったら、こうした隠語をまず覚えることから始めた方がいいかもしれない。